トラベリング
Traveling
ボールを保持したまま、ルールで認められた範囲を超えて足を動かすバイオレーション。
トラベリングは、ボールを持った選手が規定の歩数や軸足のルールを超えて足を動かすバイオレーションで、日本では「トラベリング」、俗に「歩いた」とも言われる。判定されると相手チームのスローインで再開する。軸足を床から離したままドリブルを始める、移動中に3歩以上踏む、軸足を引きずって動かすといった動作が該当する。
FIBAルール(2024年版)は、進みながらボールをキャッチした選手、またはドリブルを終えた選手は、止まる・パスする・シュートするために2歩まで踏めると定める。NBAも同様に2歩を認めるが、「ギャザー(ボールを保持した瞬間)」を詳しく定義し、ドリブル中にボールを手の下に入れて静止させた時点などを起点に数える。FIBAでもキャッチ時に着地していた足は数えない、いわゆる0歩目の解釈がある。
条文の構造は似ているが、判定基準の細部や運用の厳しさには差があり、国際大会では動き出しの一歩目でトラベリングを取られるNBA選手がしばしば話題になる。指導の場では、ドリブル開始時は軸足が浮く前にボールを離す、止まるときは両足同時か1・2のリズムで止まる、という二点が基本となる。審判の判定基準を理解しておくことは、試合での無用なミスを減らすことにつながる。
ポイント
- 静止で受けたら、軸足が浮く前にドリブルを始める
- 進みながら受けたら2歩以内で止まる・パス・シュート
- 軸足を床で引きずったり滑らせたりしない
- 倒れた状態で保持したまま転がらない