マイアミ・ヒート(2011-12・2012-13)
スモールボール,ポジションレス,ストレッチ4。2012年サンダーに4勝1敗、2013年スパーズに4勝3敗。MVPは2年ともレブロン・ジェームズ
2011年のファイナルで敗れたヒートは、翌シーズンから戦い方を見直して2連覇を果たした。2012年はサンダーを4勝1敗、2013年はスパーズを第7戦の末に下し、ファイナルMVPは2年ともレブロン・ジェームズだった。スポールストラ監督のもとで進んだのが、伝統的なポジションにとらわれない小型布陣だ。前年に敗れた経験が、戦い方の転換を促した。
具体的には、ボッシュやハスレムをセンターに置き、レブロンをパワーフォワードとして起用した。シェーン・バティエは外から3ポイントを打つストレッチ4の役割を担い、コートを広げてレブロンのドライブとポストプレーの空間を作った。ハスレムは、選手全員が全ポジションをこなせるよう学ぶ必要があったと振り返っている。ペースは速くないが、3ポイント試投の比率はリーグ上位だった。
最も万能な選手を、身長ではなく能力に合った位置に置くという発想は、2010年代のNBAの方向性を先取りした。レブロンを4番に置けば、相手の4番は外に引き出されるか、スピードで劣ることになる。ポジション名より役割で選手を組み合わせるという考え方は、育成年代にも応用できる。選手の特性を見て柔軟に配置を考えることが、限られた人材を最大限に生かす近道である。
ここから学べること
- 最も万能な選手を最も効く位置に置く
- ストレッチ4がエースのドライブ空間を作る
- 全員が複数ポジションを学ぶ価値がある
この実例に出てくる戦術:スモールボール、ポジションレス、ストレッチ4、ペース&スペース
チームデータ
- 大会
- NBAファイナル
- 結果
- 2012年サンダーに4勝1敗、2013年スパーズに4勝3敗。MVPは2年ともレブロン・ジェームズ
- 監督
- エリック・スポールストラ
- 主な選手
- レブロン・ジェームズ,ドウェイン・ウェイド,クリス・ボッシュ,シェーン・バティエ,レイ・アレン
- 戦術
- スモールボール,ポジションレス,ストレッチ4
参考にした情報
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