ポイントフォワード
Point Forward
フォワードのサイズを持ちながら、ポイントガードのようにボール運びと配球を担う選手。
ポイントフォワードは、スモールフォワードやパワーフォワードのサイズを持ちながら、ポイントガードのようにボールを運び、攻撃を組み立てる役割の選手を指す。日本でもそのまま「ポイントフォワード」と呼ばれる。高い位置から全体を見渡せるため、小柄なガードには見えないパスコースを使える点が強みだ。攻撃の起点が高くなる利点もある。
この起用法を広めたのは、1980年代にミルウォーキー・バックスを率いたドン・ネルソンで、フォワードのポール・プレッシーに攻撃の組み立てを任せたことが始まりとされる。ポイントフォワードがボールを持つと、本来のガードはオフボールのシューターとして動けるため、攻撃の選択肢が広がる。攻撃の厚みが増す仕組みである。
現代では、レブロン・ジェームズやヤニス・アデトクンボのように、大柄な選手が攻撃の中心として配球を担うことは珍しくなくなった。ポジションレスと呼ばれる流れの中で、ボールハンドリングと視野を持つ大型選手は最も価値の高い存在の一つと見なされている。かつては珍しかった起用法が、今では多くのチームの攻撃設計の選択肢の一つとなっている。
動き方・手順
- リバウンド後に自らボールを運ぶ
- 高い位置から全体を見てパスを配る
- 本来のガードをオフボールで動かす
- ミスマッチの場面ではポストで攻める
対策・弱点
相手は小柄で素早い選手を当ててボール運びに圧力をかけたり、ドライブのコースをヘルプで固めて配球先を限定したりする。早めのトラップも有効だ。
実例
ドン・ネルソンは1980年代のバックスで、フォワードのポール・プレッシーに配球を任せる「ポイントフォワード」起用を行った。