ヒューストン・ロケッツ(1993-94・1994-95)
インサイドアウト,ストレッチ4,スモールラインナップ。1994年ニックスに4勝3敗、1995年マジックに4勝0敗。MVPは2年ともオラジュワン
ジョーダンが一時引退していた期間に連覇したのがロケッツだ。1994年は球団記録の58勝を挙げ、ファイナルではニックスを第7戦の末に下した。1995年は途中でオーティス・ソープを放出してクライド・ドレクスラーを獲得し、レギュラーシーズン47勝35敗の第6シードから勝ち上がって、ファイナルでマジックを4連勝で破った。2年連続でファイナルMVPを獲得したのはオラジュワンである。
中心は、多彩なポストムーブを持つセンターのアキーム・オラジュワンである。相手がポストのアキームにダブルチームを送れば、外で待つシューターへのパスで3ポイントを狙う「インサイドアウト」が攻撃の柱になった。1995年にトムジャノビッチは、ロバート・オリーをパワーフォワードに置く小さな布陣を採用し、コートを広げてアキームの周囲に空間を作った。
地元紙ヒューストン・クロニクルは、この小型化とスペーシング、3ポイントの活用が後の「ペース&スペース」時代を先取りしていたと評している。ポストの強力な得点源と、外に広がる4番という組み合わせは、現代のストレッチ4の原型として読むことができる。ポストに強い選手を持つチームは、周囲に誰を立たせるかで攻撃の効率が大きく変わる。ダブルチームを受けた時のパスの出口を、配置の段階で用意しておくことが要点になる。
ここから学べること
- ポストへのダブルチームを外の3Pで罰する
- 4番を外に置くとインサイドの空間が広がる
- シーズン途中の補強と布陣変更も選択肢
この実例に出てくる戦術:インサイドアウト、ストレッチ4、スモールボール、ダブルチーム
チームデータ
- 大会
- NBAファイナル
- 結果
- 1994年ニックスに4勝3敗、1995年マジックに4勝0敗。MVPは2年ともオラジュワン
- 監督
- ルディ・トムジャノビッチ
- 主な選手
- アキーム・オラジュワン,クライド・ドレクスラー,ロバート・オリー,ケニー・スミス,マリオ・エリー
- 戦術
- インサイドアウト,ストレッチ4,スモールラインナップ
参考にした情報
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