アメリカ代表・フランス代表・セルビア代表(2024)
シューターの重力,大型センターの起点化,終盤の遂行力。アメリカ金(決勝でフランスに98-87)、フランス銀、セルビア銅(ドイツに93-83)。MVPはレブロン・ジェームズ
パリ五輪の男子バスケットボールは、アメリカが5大会連続の金メダルを獲得した。決勝では開催国フランスを98-87で破り、大会MVPはレブロン・ジェームズだった。フランスは準決勝でドイツを73-69で下して銀メダル、セルビアは3位決定戦でドイツを93-83で破り、ユーゴスラビア解体後初の五輪メダルとなる銅を手にした。NBAのスターが集結した、近年屈指の豪華な大会となった。
勝負を分けたのはステフィン・カリーの3ポイントだ。準決勝のセルビア戦は大半の時間をリードされながら、カリーが3ポイント14本中9本を含む38点を挙げ、終盤18-7のランで逆転した。決勝でも3ポイント12本中8本で24点を挙げ、フランスが追い上げた終盤に連続で決めた。一方セルビアはヨキッチを起点にした攻撃でアメリカを追い詰め、準決勝で17点、11アシストを記録させた。
フランスのウェンバンヤマは決勝で26点を挙げ、大会のライジングスターに選ばれた。大会ベスト5にはカリー、レブロン、ヨキッチ、ウェンバンヤマ、シュルーダーが入った。一人のシューターが終盤の流れを変える力と、パスのできる大型選手が攻撃を組み立てる価値が、同じ大会で対照的に示された。NBAの主力が並ぶ代表同士の戦いでも、勝負を決めたのは個の力と組織の両方だった。
ここから学べること
- 一流シューターは終盤の流れを変える
- パスのできる大型選手は攻撃の中心になる
- 大量リードされても終盤のランで逆転できる
この実例に出てくる戦術:グラビティ(重力)、センター、クラッチ、3ポイント
チームデータ
- 大会
- パリ五輪
- 結果
- アメリカ金(決勝でフランスに98-87)、フランス銀、セルビア銅(ドイツに93-83)。MVPはレブロン・ジェームズ
- 監督
- スティーブ・カー(米)、ヴァンサン・コレ(仏)、スベティスラフ・ペシッチ(セルビア)
- 主な選手
- ステフィン・カリー,レブロン・ジェームズ,ケビン・デュラント,ヴィクター・ウェンバンヤマ,ニコラ・ヨキッチ
- 戦術
- シューターの重力,大型センターの起点化,終盤の遂行力
参考にした情報
関連記事
一覧バルセロナ五輪
アメリカ代表(ドリームチーム)(1992)
ディフェンスからの速攻,スティール,パスの共有
金メダル(8戦全勝、平均43.8点差。決勝でクロアチアに117-85)
FIBA世界選手権(インディアナポリス)
ユーゴスラビア代表(2002)
ビッグマンのパス,終盤の遂行力,チームバスケット
金メダル(決勝でアルゼンチンに延長84-77。準々決勝でアメリカに81-78)
アテネ五輪
アルゼンチン代表(黄金世代)(2004)
バックスクリーン,ゾーンとマンツーマンの併用,パスワーク
金メダル(準決勝でアメリカに89-81、決勝でイタリアに84-69)。MVPはマヌ・ジノビリ