ユーゴスラビア代表(2002)
ビッグマンのパス,終盤の遂行力,チームバスケット。金メダル(決勝でアルゼンチンに延長84-77。準々決勝でアメリカに81-78)
2002年の世界選手権はアメリカ・インディアナポリスで開かれ、ユーゴスラビアが1998年に続いて連覇した。世界選手権の連覇は1963年以来だった。準々決勝ではNBA選手で構成されたアメリカを81-78で破り、アメリカは最終6位に終わった。NBA選手を擁するアメリカが主要大会で初めて敗れた大会として記憶されている。アメリカ開催の大会で、その本拠地で勝ち取った優勝だった。
勝ち上がりは終盤の粘りの連続だった。アメリカ戦は残り7分を切って10点差を逆転し、準決勝のニュージーランド戦も前半の9点差をひっくり返した。決勝のアルゼンチン戦は、ボディロガが第4クォーターに16点を挙げて残り17秒で同点とし、延長でストヤコビッチの3ポイントとフリースローで突き放した。大型選手でもパスと判断に優れるのが旧ユーゴスラビア系チームの伝統で、センターのディバッツもその代表格である。
このチームを率いたペシッチは、2023年にセルビアをW杯銀、2024年パリ五輪で銅に導いている。主力が状況に応じて決定的な仕事をし、全員が判断できるチームは終盤に強い。身長とパスの技術を兼ね備えた選手の育成は、ヨキッチの登場にもつながる系譜として注目できる。終盤の接戦を勝ち切るには、個人の技術に加え、誰が打つかを全員が理解していることが欠かせない。
ここから学べること
- 全員が判断できるチームは終盤に強い
- 大型選手のパス能力が攻撃の幅を広げる
- 点差よりも残り時間の使い方が勝負を分ける
この実例に出てくる戦術:センター、クラッチ、ハイポスト
チームデータ
- 大会
- FIBA世界選手権(インディアナポリス)
- 結果
- 金メダル(決勝でアルゼンチンに延長84-77。準々決勝でアメリカに81-78)
- 監督
- スベティスラフ・ペシッチ
- 主な選手
- デヤン・ボディロガ,ペジャ・ストヤコビッチ,ブラデ・ディバッツ,マルコ・ヤリッチ
- 戦術
- ビッグマンのパス,終盤の遂行力,チームバスケット
参考にした情報
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