Basketball Press世界のバスケットボールニュース

トップ / 戦術教科書 / 国際大会の実例

国際大会の実例

アメリカ代表(リディームチーム)(2008)

継続的な代表強化,役割の受け入れ,守備の姿勢。金メダル(8戦全勝、決勝でスペインに118-107)

2004年アテネ五輪の銅、2006年世界選手権の準決勝敗退を受け、アメリカは代表の強化体制を作り直した。責任者のジェリー・コランジェロは選手選考の権限を握り、NBAのスターに3年間の参加を約束させ、監督にはデューク大のシャシェフスキーを選んだ。その結果が北京五輪の8戦全勝と金メダルで、「リディーム(雪辱)チーム」と呼ばれた。

このチームでは、NBAで主役を張る選手たちが役割を受け入れた。ウェイドは平均16点でチーム最多、レブロンは成功率60%で平均15.5点を挙げ、カーメロ・アンソニーはつなぎ役を担った。コービー・ブライアントは守備やルーズボールへの姿勢で全体の基準を作ったとされる。決勝のスペイン戦は終盤に4点差まで迫られたが、コービーとウェイドの得点で振り切った。

短期間の選抜チームでも、継続して集まる体制と、スターが役割を受け入れる文化があれば強くなれることを示した。逆に言えば、才能だけを集めても勝てないことを、2002年から2006年の苦戦が先に証明していた。代表強化の組織論として学べる事例である。個の力が突出したチームほど、まとまりを作る仕組みが必要になる。これは学校や地域の選抜チームにもそのまま当てはまる。

ここから学べること

  • 選抜チームこそ継続的な体制が要る
  • スターが役割を受け入れると強くなる
  • 守備の姿勢はリーダーが基準を示す

この実例に出てくる戦術:ロールプレーヤー、チームケミストリー、プレッシャーディフェンス

チームデータ

大会
北京五輪
結果
金メダル(8戦全勝、決勝でスペインに118-107)
監督
マイク・シャシェフスキー
主な選手
コービー・ブライアント,レブロン・ジェームズ,ドウェイン・ウェイド,カーメロ・アンソニー,ジェイソン・キッド
戦術
継続的な代表強化,役割の受け入れ,守備の姿勢

参考にした情報

関連記事

一覧

FIBAバスケットボールワールドカップ2019(中国)

スペイン代表(2019)

センターのプレーメイク,ベテランの判断力,ガードの守備

金メダル(8戦全勝、決勝でアルゼンチンに95-75)。MVPはリッキー・ルビオ

東京五輪

日本女子代表(2021)

3ポイント重視,スピード,オールコートプレス

銀メダル(準々決勝でベルギー、準決勝でフランスに87-71、決勝でアメリカに75-90)