デトロイト・ピストンズ(バッドボーイズ)(1988-89・1989-90)
ジョーダン・ルール,ダブルチーム,フィジカル・ディフェンス。1989年レイカーズに4勝0敗(MVPデュマース)、1990年トレイルブレイザーズに4勝1敗(MVPトーマス)
「バッドボーイズ」の異名で知られたピストンズは、激しく肉体的な守備を武器に1989年と90年に連覇した。この時期、プレーオフでマイケル・ジョーダン率いるブルズを1988年から3年続けて破っている。その対ジョーダン策が「ジョーダン・ルール」で、1988年4月にジョーダンに59点を奪われた試合をきっかけに、デイリーらコーチ陣が練り上げたものだ。
デイリーが説明したルールは、ジョーダンのボールの位置ごとに対応を変えるものだった。トップでは左へ追い込んでダブルチーム、左ウイングでは即座に上からダブルチーム、右ウイングでは遅らせてダブルチーム、ローポストではビッグマンが寄る。さらにジョーダンが抜け出したり、スクリーンを使って出てきたりした時には、必ず体を当てて止めることも徹底した。
要点は、一人のスターに対して守備の形を固定せず、位置や状況によって見せ方を変え続けたことにある。相手に読ませない守備は、個人の能力差を組織で埋める典型例だ。一方で接触の多い守り方は現在の判定基準では通用しにくく、原理を学びつつも時代のルールに合わせて応用する必要がある。エースを抱える側から見れば、守備がどの位置で何をしてくるかを事前に整理し、ボールを離した後の動きまで準備しておくことが対抗策になる。
ここから学べること
- エースへの守り方を位置ごとに変える
- ダブルチームは場所とタイミングで使い分ける
- 戦術は審判基準などルール環境に左右される
この実例に出てくる戦術:ジョーダン・ルール、ダブルチーム、ショーディフェンス
チームデータ
- 大会
- NBAファイナル
- 結果
- 1989年レイカーズに4勝0敗(MVPデュマース)、1990年トレイルブレイザーズに4勝1敗(MVPトーマス)
- 監督
- チャック・デイリー
- 主な選手
- アイザイア・トーマス,ジョー・デュマース,ビル・レインビア,デニス・ロッドマン
- 戦術
- ジョーダン・ルール,ダブルチーム,フィジカル・ディフェンス
参考にした情報
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